【野良の子猫】いよいよ うちに受入れる日のこと
うちの小さな庭に住み着いた野良の子猫。
初めて見かけた時、小さかったので名前は「チビ」。
「飼うしかない」という思いから、労力を掛け、大金もはたいて猫専用部屋の準備をしてきました。
いよいよあとは迎え入れるだけ。
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部屋の損傷を防ぐための改装をし、加えてチビが快適にすごせるよう、ケージにおもちゃ、爪とぎ、そしてエアコンも新品にしました。
見守りカメラも2台設置。
ケージも大きなものにしました。
*アイリスオーヤマの「ルーフキャット ケージ ワイド」
はじめはケージの中だけで慣れてもらおうと思い、自動給餌器もケージ内に設置。
*自動給餌器は「モコライン 自動給餌器 スマートフィーダー」
和室なので、上には長押と呼ばれる木材が横に四方通っています。
ケージから、もしかしたらこの数センチほどの幅のところに渡って歩いてしまうのではないか。
そして見守りカメラやエアコンが、餌食になるのではないか。
想像は膨らんで怖くなりました。歩いて行けないよう、スチレンボードで仕切りました。
飼ったことがないので、あれもこれも準備しないと不安なのです。
トイレは、システムトイレを選びました。
アイリスオーヤマの「猫トイレ ハーフ」。
「消臭サンド」という砂と「消臭シート」もセット。
ネットで、以前使っていたトイレの砂を少し入れると、すぐトイレと認識してくれやすいと書いてあったので、庭に置いてた猫トイレの砂を少し入れました。
捨てるはずの段ボール箱で、猫が好きそうな隠れ家も用意。
事前に部屋の準備段階から、チビを受入れる日を決めていました。
受入れは週末土曜日。
念のため月曜日も有休を取って3連休にしました。
すごい思い入れ。というか緊張が高まっています。
受入日のシミュレーションもしてきました。
・朝一、暴れないよう洗濯ネットに入れてから、キャリーケースに入れる
・そのまま動物病院へ行って検査
・帰ってきて、そのまま風呂場でシャンプー
・猫専用部屋でケージに入れる
・数日はケージで慣れてもらう
という手はず。
動物病院へは、何日か前に電話で受診のシステムを確認しておきました。
「予約制ではないので、そのまま来てください」とのこと。
シャンプーも、準備物や暴れた時どうするか等、YouTubeなんかで調べて心づもりしてきました。
少し懐いてくれてるものの、生まれてから外でずっと自由に生きてきた猫です。
ちゃんと予定通りできるのか。
部屋での生活に慣れてくれるのか。
受入れ前日もドキドキしていました。
当日朝、そのまま連れて出られるよう、すべての準備をしてから外に出ると、チビはいつも通り庭でくつろいでいました。
キャリーケースを地べたに置いて、洗濯ネットをかぶせようとしたら、察したのか逃げられました。
「上手くいかんもんやな」。
そんなことが数回。しばらく距離をとられてしまいました。
「やっぱりかあ」。
チビが近くに戻ってきた時、3度目の正直。
半分ムリやり洗濯ネットに入れたような感じ。
そのままキャリーケースに押し込みました。
「ごめんな、大丈夫やしな。怖くないよ」。
通じてる訳ないとは思いつつも声掛け。
第一段階、やっとクリア。
車に乗せました。
こっちもドキドキしています。
乗った瞬間は何が起こったのかと静かだったものの、1分もしないうちに鳴き始めました。。
不安そうな鳴き声。こっちもすごい罪悪感。
そのうち洗濯ネットが絡み、顔が苦しそうに。
「洗濯ネットに入ればおとなしくなる」と聞いていたけど、この子はそうではない様子です。
「何とかがんばってね」。
運転しながら必死で声掛け。
動物病院へは車で5分前後の道のり。
割と近くにあって助かりました。
駐車場は離れているらしく、まずは病院前に停車して受付に聞きに行きました。
その場で受付けとなり、今日何をするのかとか、猫のこととかいろいろ聞かれました。
車は車道に停車したまま。エンジンかけっ放し。
チビを車に置いたままなので、車が見えていてもソワソワしました。
予約制ではないと聞いていたけれど、電話での受付もなく、直接受付けた順番とのこと。
1人だけ待合室で待たれてたので、すぐかと思いきや、すでに10人が順番待ちで、みなさん一旦帰宅していると言うのです。
順番近くなると電話をくれるのだそう。
動物病院ってそんなに来てるもんなんだ。驚き。
何と朝一行ったのに11番目。
2時間はかかると言われました。
こっちは必死でキャリーケースに入れてきたのに。
家に戻って、キャリーケースから出したりしたら、もう入ってくれないかもしれない。
駐車場で待つことにしました。
車内で緊迫した雰囲気。
ミャアミャア大声で鳴き出しました。で、暴れる。
やむなく洗濯ネットのファスナーを開けました。
それからは余計暴れて、ケースの隙間から手の届くところを引っ掻いたり大変。
指で頭を少しなでたりして、「大丈夫やし辛抱してな」となだめました。
すると、一瞬だけおとなしくなります。
2時間以上たってやっと電話がかかってきました。
ヘトヘト。
やたら長く感じました。
待合室に行ってからも、更に30分は待たされました。
また鳴きまくり。
他の来ている犬や猫は静かです。
うちの猫だけ鳴き続け。
チビだけでなく、周りの人にも気も使いました。
私自身、初めての動物病院。私も緊張。
やっと呼ばれました。
診察室に入ると、大きな台があり、大きなペットシーツが敷いてあります。
スタッフの女性が優しく猫をケージから出してくれました。
慣れたもんです。
事前にある程度今日のリクエストと、猫の状態などをヒアリングされています。
先生が来て、その説明と追加のヒアリングを受けました。
今日の診察メニューと順番が決まりました。
・診察
・爪切り
・ウィルス検査
・猫3種混合ワクチン
・ブロードライン(ノミ取り薬投薬)
なんと、ワクチンは3週間後に2回目を打たないといけないらしいのです。
「またすぐ通院?」。
1回こっきりで終わらせたかったのに。
爪切りから始まりました。
念のためエリザベスカラーを付けられたものの、チビは急におとなしく鳴きもせず、固まっています。
想像とは違ってました。
不安なのでしょうか。
爪切りは簡単に終わりました。
次に、ウィルス検査をしました。
結果待ちまで、また待合室で待つことになりました。
10分ほどだったか覚えていませんが、やたら長く感じました。
また呼ばれ、診察室で先生から説明を受けました。
現状問題なし。
陰性を確定判断するには、2カ月後に再検査した方がいいとのこと。
「え、更に2か月後もまた通院?」。思いやられました。
「こんなにエネルギー使い果たしてるのに、また2回も?」。
そしてワクチン接種。
おとなしく注射されていました。
鳴きもしません。
先生から2日間は安静にと言われ、シャンプーしたい旨伝えると、3日目にするよう言われました。
予定がどんどん狂う。
「どうしよう」。
とりあえずケージで2日間我慢してもらうしかない、と考えがぐるぐる巡りました。
最後のノミ取り薬は、首の後ろに、毛を分けて地肌に投下するだけでした。
■イメージ画像
■イメージ画像
「やっと終わりか」。
朝、家を出てからほぼ3時間。
すでに疲れ切りました。
そして受付で支払い。
当然保険は利きません。
14,190円。高い。
「こんなことが続いたらたまらん」。
■見守りカメラの映像
帰宅して、いつもチビがいる場所を通過して家の中に。
2階へ上がって「ここが今からの家やからね」とケージに入れました。
いきなり慣れないケージの中。
すさまじい勢いで暴れました。
段ではなく、柵からいきなり上まで登って下りてきて、隙間から外の物をつかもうとしたり、ケージが揺れまくりました。
2つの給水器の水がこぼれまくり。
■見守りカメラの映像
その後大声で鳴き続けました。
ウォーン ウォーン。発情期のような鳴き声。
こっちも不安になりました。
しばらくすると、トイレにこもって出てこなくなりました。
トイレと認識してくれたかな。
隠れてるだけかな。
不安そうなのは見て取れます。
「ごめんね」。
家に受入れてよかったのか、心が揺らぎました。
しばらく私は1階の居間に下りていました。
見守りカメラでちょこちょこ見てましたが、心配で2階に上がると、おしっこの粗相とかが心配で敷いていた新聞紙がズタズタ。
相当イライラしているのでしょうか。
こっちも不安が増すばかり。
ただ少し落ち着いている気はしました。
エサも食べてくれました。
そして、おしっこもトイレでしてくれました。
少し安堵感。
■見守りカメラの映像
あっという間に夜。
不安なままです。
でも仕方なく腹をくくって見守ることに。
見守りカメラを見まくりです。
何とか中段のヒーターの上で寝てくれてました。
ちょっと安心しました。
■見守りカメラの映像
そんな感じでバタバタドキドキしながら、受入日は過ぎていきました。
シャンプーなんかもまだこれから。
ちゃんと部屋に慣れてくれるかもこれから。
心配ばかり…。
もし、同じような境遇の方がおられるなら、事前に動物病院に詳細を聞いておくことをおすすめします。
それから、資金も余裕を持っておくことです。
あとは猫によって性格が違うでしょうから当たって砕けろでしょうか。
続きはまた。
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