【50代】 男一人旅のすすめ

 

私は旅が好きだ。
50代になって定期的に出かけるようになった。

 

旅は、心が洗われる。心が解放される。心が切り替わる。
心が整う。心がリフレッシュする。

 

理屈じゃない。心が感じ取る。
魂が揺さぶられるとでも言おうか。

 

いつもと違った空気。いつもと違った景色。いつもと違った食べ物。いつもと違った人々。

非日常だ。

 

車で行く。列車で行く。船で行く。飛行機で行く。

自分を取り巻く景色が動いていく。

 

どこへ行っても同じ空、同じ太陽。
なのに全く違うように感じる。

全てが新鮮。

 

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私は元々転勤族だ。それも全国区。

新卒での入社以来、40代初めまでに10回以上は県もまたいで引越しを重ねてきた。
行きたくて行く先ではない。会社の命令だ。

だから旅という気分ではない。

ずっと仕事という気分が付きまとう。
すごくいいところでも息が詰まる感覚だった。
仕事を辛く感じていたからだ。

 

故郷の京都に戻りたい。
常にその一心だったような気がする。

 

 

30代は仕事と子育て中心。

もちろん、子供の成長は嬉しい。
かけがえのない時期だった。

仕事で営業の管理職にもなった。
それはそれで誇らしくも思った。

世間一般で言えば、充実しているような日々だ。

 

でも常に成績に追われ、長時間労働にパワハラに…。

たまの休日も子供中心。
それはそれで楽しい。

 

ただ、自分の時間はほとんどなかった。

だから自分のことを立ち止まって考えることもない。

 

会社の命令で行った先。仕事漬けの日々。
心の息継ぎができず、溺れそうな日々だった。

 

 

旅行したいなと片隅では思っても、そんな暇もお金もない。

 

年に2回の帰省が旅行みたいなもんだった。

ただしゆっくりとはいかない。
子供もつれている。
盆暮れの休みは道路も大渋滞。

妻の実家にも行く。
故郷に着いても、瞬く間に帰路につくことになる。

そんな感覚だ。

 

 

やがて30代後半、妻との関係もいろいろあって冷えきってしまった。
仕事でも疲れ果てた。

 

公私ともに壁にぶつかり、悶々とした日々が続くことになる。

 

 

40代前半、父が急逝。さらに追討ちをかけられたように感じた。

実家には母一人。

40代半ば、次第に母も介護が必要になった。
それを理由に故郷人事。

 

切望していた故郷には戻ったけれど、1年間、日中私は仕事、母は介護施設に。
そして朝晩は1人で母を看た。

激しい仕事との両立は想像以上に厳しいものだった。

 

会社が介護関係の制度はつくっても、まだ管理職やまわりの社員の感覚は追いついていなかった。
「大変だね」と口では言っても、仕事は普通にやって当たり前だ。

それほど理解されるような環境ではなかった。

 

何もかもが行き詰まったように感じていた。

1年が過ぎ、仕事と介護の両立を断念し、やむなく母には施設に入所してもらった。

 

 

ふと笑顔がなくなっている自分に気が付いた。
最後に大笑いしたのはいつのことだったか。
思い出すこともできない。

 

自分を生きていない…。
何のために生きているのか。

 

その頃から人生を考えるようになっていった。

家の中で悶々と考えているとだんだんとうつっぽくなっていく。

 

実家にただ1人。もう帰省することもない。

ありがたい反面、何か空虚な気持ちが襲っていた。

 

 

そんな頃、夏休みにふと旅行してみた。
気分転換のつもりだった。

 

それは自分を取り戻すきっかけになった。

 

いつもと違う環境。パッと目の前が広がった気がした。
清々しい気分。

 

 

そこからちょこちょこ一人旅をするようになっていく。

近場の温泉付きビジネスホテル。
ちょっと贅沢に温泉旅館。
そして毎年恒例となった沖縄旅行。

 

 

30代で道に迷い、40代になって行き詰った。

 

そして40代後半から、旅を通じて自分を取り戻していく。
他人軸から自分軸の人生に。

 

 

50代になり、母も亡くなり、実家にそのまま一人暮らし。

仕事で自分を犠牲にすることはもういい。
そんな思いに至った。

会社に頼んで役職を外してもらった。
言わば降格。給与も大幅に下がる。

 

でもいい。身軽だ。

そこから「今」を楽しめるようになった。

 

 

いろいろな人生がある。
30・40代で仕事に人生に謳歌している人もいるだろう。

逆に50代で行き詰っている人もいるかもしれない。

 

人生は十人十色。

 

 

ただ、50代にもなれば、一通り経験している。
高齢者でもない。

人生100年時代。なら、およそ半分。

平均寿命ならあと約30年。
成人してから生きてきた年月に近い。

 

ちょうど人生を振り返る時期ではないだろうか。

振り返るとは言っても過去に執着するためではない。
今に感謝し、今からを走り出すためだ。

 

そのためには大勢で群れてはいられない。
一人になる時間が必要だ。

 

一人旅はそんな時にうってつけだ。

 

きっと旅は転機になる。

 

 

■今の環境を離れてみる

・都会の喧騒を離れてみる
・逆に大都会で大勢の中の「一人」を楽しんでみる

 

■一人旅は我がままに

・思い付くままに行動する
・誰にも気兼ねなく行動する

 

■自分の思いを整理してみる

・頭の中でもつれた糸をほどいていく
・今から何がしたいのか思い描いてみる

 

■心行くまでボーッとしてみる

・絶景を心行くまで眺めてみる
・温泉に何も考えずに浸かってみる

 

 

すると心が空っぽになる。
魂が高まる気がする。

 

自分を取り巻く空気が変わっていく。
淀んでいた流れがサラサラと流れていくように感じる。

 

何か悩み事が小さなことに思えてくる。
いや消えるかもしれない。

 

一人でいる幸せを感じるかもしれない。
ちょっとした新たな出会いにときめくかもしれない。

 

 

旅は男のロマンとよく言われる。

魂の中を旅しているようだ。

 

与えられた時間と空間とこの身体。
与えられた環境とも言える。

 

それを活かしてどういう自分を生きるのか。

 

旅がきっと気づかせてくれる。

心からそう思う。

 

 

自分軸のいい人生を。

それではまた。

 

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