【プリウス】突然のハイブリッドシステムチェックにオタオタした体験

~目次~

・突然「ハイブリッドシステムチェック」が点灯
・ハイブリッドステムチェックとは?
・ハイブリッドシステムのしくみ
・修理・交換
・まとめ

・突然「ハイブリッドシステムチェック」が点灯

私がプリウスに乗り始めて早10年以上が経ちます。
長距離乗ることが多かったから、燃費のよさが選んだ一番の理由。

もう走行距離も17万kmを突破。

 

そんな愛車プリウスで仕事のために遠くに出かけた時のことです。
山道でいきなりメーター等のインパネ部分に見慣れないランプが点灯しました。

同時に一瞬、「ガクンッ」と車速の勢いが落ちたように感じました。

 

■「ハイブリッドシステムチェック」の警告灯が点灯

 

「エッ、何?」。
何かの間違いか。
気持ちがザワザワしました。

少し走ったところで止まってエンジンを切ってみました。
数分置いてまたエンジンをかけてみる。

まさか。何度やっても同じ。ランプ点灯。
ただ、エンジンはかかります。
焦りました。

 

昔、プリウスに乗っている知人が、走行10万kmを超えてすぐハイブリッドのバッテリーが切れたと話していたのを思い出しました。
交換代が高いからと、そのままガソリン車として走っていると言うのです。
そんなことがあるのかと他人事のように聞いていました。

 

そんなことが頭に浮かんで何かイヤーな気分に。

帰宅するにも長距離。100km近くあります。
「このまま走れるのか」不安。
途中で止まってしまうんじゃないか。
もしかして「爆発する?」。

そんな怖さも感じながらとりあえず走りました。
やっぱり不安になり、ひとまずこのランプ点灯が何なのか調べよう。

また停車。
積んでいたプリウスの取扱説明書を調べました。
ハイブリッドシステムという言葉と、何となくランプの絵がエンジンっぽかったので、そのことだろうとは感じていました。

パラパラめくるとインパネの図がありました。

日頃気にもしていないランプ類。
こんなにあったのか。
驚きました。
ライトやドアの開いたランプなんかはすぐ分かりますが、あとは何となくのイメージしかありません。

 

■『プリウスの取扱説明書』より

このたくさんのランプの中の右端の⚠️マークと左端のエンジンの絵のようなマークが黄色く光っています。

該当のページを見つけました。やっぱりエンジンか。
異常と書いてある。

ただ、異常だけでは分かりません。

で、「どうなん?」。
モヤモヤします。

 

■『プリウスの取扱説明書』より

 

「ハイブリッドシステムチェック」の警告の説明ページも見つけました。
これも異常としか書いてません。
よく分からない。
「ただちに停車」なんて書かれている。

「怖がらすなよ」って気持ちでした。

 

■『プリウスの取扱説明書』より

 

エコドライブモニターに出た「ハイブリッドシステムチェック」の警告は、ハンドルのスイッチで画面を変えることはできました。
でもいつもなら、ハイブリッドのエネルギーが移動している様子は矢印の動きで分かりますが、その矢印が止まっています。

何か分かりづらいけど、異常は異常。
確かにハイブリッドシステムに何かあったのは理解しました。
心配は帰るまで走れるのか。
まさか爆発とかしないか。
プリウスを買った正規販売ディーラーはちょうど定休日。
よりによって。

しょうがなく走り始めました。
何かエンジンブレーキをかけたような状態。重い。

どんな状態なのか分からないまま走るのは不安でしかない。

何とか長距離も無事にたどり着きました。

翌日に直ってたらいいのに。淡い期待がまだ残ってました。

もしハイブリッドバッテリーを交換となったら費用が心配。
ネットで見ると、ある記事にはバッテリー代20万円くらいに工賃が5万円くらいかかるとありました。
ほんとなら痛すぎる出費。

中古品もあってそれだと10万円近く削減できるらしい。
でも中古品て心配だし。

 

翌日。変わらずランプ点灯。
仕事で乗らなくてはならず、やむなくエンジンブレーキのかかったような状態のまま走り続けました。

 

・ハイブリッドシステムチェックとは?

ようやくディーラーに連絡がつきました。

見てもらうにも予約が必要と。
聞くと、乗っていてもエンジンがかかって走っているならしばらくは大丈夫らしい。
爆発はしないようにできてるとのこと。
ひとまず安心。
具合が悪い時に医者に行った気分。
そしてずっとお世話になっている営業の方が、ランプが点いて2日後にムリクリで予約を入れてくれました。

 

予約当日。ハイブリッドバッテリーのシステム異常の場合、はコンピュータにつなぐことで自動で状況が分かるようです。
調べてもらった結果、やはりハイブリッドバッテリーの劣化。
交換が必要とのことでした。

 

説明を受けました。

ハイブリッドシステムチェック」はその名の通り、駆動用バッテリーや電気モーター等に異常が発生した時にデジタルモニターに表示される警告のことを言います。

ただし、「ハイブリッドシステムチェック」だけではどんな異常かは特定できないそうです。
たまにランプが点いても大したことがない場合もあるんだとか。

 

私は買い換える余裕はなく、乗り潰すつもりです。
なので交換せざるを得ず。

 

・ハイブリッドシステムのしくみ

まずはハイブリッドシステムの仕組みについて。
簡潔に説明してくれました。

 

ここではプリウスの取扱説明書の中から抜粋します。
どんな風にガソリンエンジンと電気モーターを使い分けるのかについても触れておきます。

 

■プリウス取扱説明書から抜粋

ハイブリッドシステムは、電気モーターとガソリンエンジンという2 つのパワーのシナジー(相乗)効果により、優れた動力性能と低燃費化の両立を高い次元で実現したシステムです。

さらに、排出ガスを低減、クリーン化した環境に配慮した技術となっています。

停車時・発進時・低速走行時

停車中はガソリンエンジンを停止します。
発進時は電気モーターを使って発進します。
低速走行時や下り坂走行時もガソリンエンジンを停止し、電気モーターを使って走行します。

シフトポジションがN にあるときは駆動用電池への充電が行われません。

通常走行時

主にガソリンエンジンを使用して走行します。
必要に応じて電気モーターを発電機として動かし、駆動用電池へ充電します。

急加速時

アクセルペダルを強く踏み込むと、ガソリンエンジンに加え、駆動用電池からも電気モーターに電力を供給し、電気モーターの出力を上げ、力強く加速します。

減速時・制動時(回生ブレーキ)

車輪が電気モーターを発電機として動かし、駆動用電池へ充電します。

 

 

■ハイブリッド駆動用バッテリー

 

プリウスには駆動用バッテリーと補機バッテリーという2つのバッテリーが搭載されています。

駆動用バッテリーはモーターを動かすための電気を蓄えている部品です。

一方、補機バッテリーはガソリン車に搭載されているのと同様なエンジンの動力となる部品です。

 

私のケースでは、モーターを動かす駆動用バッテリーが劣化により使用できなくなりましたが、「ガソリン車」として走行することが可能だったというわけです。
ただし、普通のガソリン車と違い、モーターとエンジンがつながっています。
そのモーターが止まっている状態だとエンジンの方からモーターをムリヤリ動かしているようなことになり、エンブレがかかったようになるのだそうです。
長期間その状態で走るのは故障の原因になるとのこと。

 

・修理・交換

交換の費用は17万円少々。工賃はそのうち1万円台。

意外と工賃が少ない。
聞くと業者によってまちまちとのこと。

バッテリーは10万kmを超えると切れる可能性が高まるそうです。
そう考えると17万km超えてます。

よく持った方?

中古品のバッテリーのことも聞いてみました。
正規ディーラーでは扱ってないとのこと。
もしそれを使ったとしても当たり外れもあるらしく、どちらにしても数年くらいでまた故障の可能性が高いそうです。

元整備士の営業マンで信頼できる人なので納得しました。

余談ですが、巷で噂の整備業者が保険金水増し請求するようなうわさは業界ではあったのか聞くと「ありえません」との一言。

 

点検後、車に乗ると警告ランプが消えていました。
「あ、消えてる」。
でも、消えても一時的なものらしいです。

ハイブリッドバッテリーの取り寄せや工場の予約で、また待たされるのかと思いきや、ムリクリ時間を作ってもらい、2日後に予約を入れてくれました。

ネットでは数週間預かりなんてのもありましたが、実際は当日、数時間でOK。

 

無事に交換が済みました。

 

ここ数年、アクセルを踏み込むたびに「カラカラカラ~」と昔の古い軽トラックでよく鳴ったような音と何かが空回りでもしているような感覚がありました。
それもピタッと止まりました。
点検で調べてもらっても悪いところはないのです。
点検の時はその音は鳴ってないと言われてきました。
もしかしてハイブリッドの駆動用バッテリーの劣化が原因だったのか。

何はともあれ、異常ランプは消え、エンブレ状態も解消しました。

普通に走れることがこんなにも気持ちいいものとは。

 

■納品請求書(スマートキー電池交換代含み)

 

■修理・交換後

 

・まとめ

ハイブリッド車も売り出してから20年以上にもなります。
今は車種も増えました。
ハイブリッド車に乗られてて10万km以上走ってるって方も増えてきたのではないでしょうか。
そのせいかハイブリッドバッテリー切れのトラブルも増えてるらしいのです。

対象の方は「こんなこともあるんだ」と心づもりを持っておいてもいいかもしれません。

ある日突然起こります。
万一の時の対応法は知っておきましょう。

では。

 

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