【心療内科のカウンセリング】受けた体験談
今回は心療内科でカウンセリングを受けてきた経験を語ります。
コロナ禍で中断されるまでの1年少々、2~3週間に1回ほどのペースで通いました。
以前からカウンセリングに関心はありました。
ただネットで調べると、民間のカウンセリングルームは店によって1回50分程度で5,000~15,000円と高額。
健康保険は適用外だからでしょうか。
それで二の足を踏んできました。
心療内科でのカウンセリングなら健康保険も適用で安く済み、医師もついています。
*カウンセリングがあるか、健康保険適用かはクリニック毎に違います。
該当のクリニックにご確認下さい。
もし今何かで悩んでいる人、心療内科やカウンセリングに関心があるけど踏み出せない人は参考にご覧下さい。
~目次~
・心療内科に行くキッカケ
・心療内科受診
・カウンセリングを受けることに
・そんなに話材があるものか
・まとめ
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・心療内科に行くキッカケ
私はHSP気質なこともあって、生きづらさを感じながら生きてきました。
ブラックな生保の営業現場で長年管理職として勤め、疲弊してきました。
幾度となくパワハラにも遭ってきました。
30代半ばで何もかも行き詰まり、完全に心は病んでいました。
その上40代に入った頃、上司の強烈なパワハラが追い打ちをかけました。
単発ではなく、来る日も来る日もくり返しくり返しです。
それまでも心は病んでいる上に追い打ち。
完全にノイローゼ、うつ状態です。
でも当時の平成半ば頃はまだ精神的に病んでも病院にかかるという発想は全くありませんでした。
世間はまだまだネガティブに捉えて偏ったレッテルを貼ってしまう風潮でした。
私もそう思い込んでいました。
ただただ耐え忍ぶ日々。ひどいうつ状態。
自分が誰かさえも分からなくなる時があるほど心は壊れていました。
当然身体にも様々な症状が現れていました。
パワハラの日々からようやく離れても症状は一向に改善せず。
結局、症状が落ち着いてくるまで30代半ばから数えると約10年間引きずりました。
HSPの気質は変わりませんが、ようやくうつ状態の症状が落ち着いてきた40代後半、また上司のパワハラに遭ったのです。
また来る日も来る日もです。
世の中はパワハラをご法度だと大々的に謳っている時代でも、する人はする。
そしてHSP故により敏感に感じ取ってしまう私。
また毎日が恐怖で辛い日々が始まりました。
脅される、無視される、会議から外される…、執拗に続きます。
パワハラの恐怖だけでなく、また心が壊れてしまう恐怖も感じていました。
「また魔の10年間が…」頭をよぎります。もうくり返したくない。
そんな時に、ある営業職員がパワハラをもろに受けている私を気の毒に思ったのか「心療内科に行ってみたらどうですか」と言ってきてくれました。
自分自身が以前行っていたらしいのです。
「優しい先生で話すだけでホッとしますよ」と言われ、私は食いつきました。
更に「診断書はいつでも書いてくれるから、いざと言うときに役立ちますよ」と付け加えられました。
いざと言う時…。とっさに考えました。
パワハラから逃げて病欠として休む場合。
もう一つはパワハラを訴え出る時の一つの切り札に。
実際に病院に行っている人の話で、心療内科に行くという心の敷居は低くなりました。
暗く重いネガティブなイメージは薄くなりました。
返って、切羽詰まっていたので早く行きたいくらいの気持ちに。
・心療内科受診
古い雑居ビルにある心療内科クリニック。
精神科・心療内科。
入ってビックリしました。患者でいっぱい。
見た目普通の人ばかり。
心が病んでいるようには見えない人ばかり。
やはり何か悩んでいるのか。
ずい分待ってようやく診察室に。
聞いていた通り、優しそうな先生でした。
「どうされました?」
私の話を柔らかいトーンで聞いてくれました。
ただ、イメージは長々と話を聞いてくれるのかと思っていましたが、ものの5分~10分ほどだったでしょうか、薬の処方の話で終わりました。
確かに一人ひとりに長時間とっていたらまわりません。先生も精神的に持ちません。
初回に診断書もお願いしました。
次回通院時にくれるとのこと。
診断名はその時は分からず。急いでいたのに。
短時間で終わって呆気なく感じました。こんなもんか。
結局、薬で心身を安定させるというのが主な治療のようです。
ただ当時の私は薬でも何でも毎日の恐怖や症状から少しでも解放されたかった。
そして2~3週間おきに通院が始まりました。
2回目で診断書を受取りました。
「不安障害」と書いてありました。
素人の私は「うつ」じゃないのかと感じました。
病名なんてなんとでもなるのか。
心の悩みは症状が出ない限り、表からは見えません。本人の申告での判断だからです。
ただ初回に「バウムテスト」というものを受けました。
木の絵を描くテストです。そしてその木の説明を書き添えます。
どんなに意識しても、これがその時の精神状態を的確に示すようなのです。
次の通院で結果を言われました。
確かに病んでいる。細かくその病み方まで言われました。
診断書はひとまず私の心の砦。
武器。いざというときの切り札。
最終兵器です。やっと手に入れました。
少し心強く感じたものです。
それと並行して、以前の強烈なパワハラの体験から自分が完全にまいってしまう前に、会社でも手を打ちました。
また支社部長に訴え出たのです。自衛手段。
ここではその経緯は割愛しますが、お陰で完全にまいる前にその上司とは離れることができました。
処方された薬は効きすぎるのか日中に睡魔に襲われめまいがすることも。
緩い薬に変えてもらったりしました。
緩いと今度は効き目を実感できない。
薬は合わないのか。
パワハラ上司から離れて改めて感じました。
普通でも恐怖ですが、その恐怖をHSPはより深く感じ取ってしまうことを。
・カウンセリングを受けることに
私には親友もいます。相談すれば聞いてもくれるでしょう。でも意外とそんな心の奥底の話までできないものです。
聞いている相手もしんどい。親友だからこそ、すぐにアドバイスや時にはダメ出しになることもあります。
何度か相談したことはありますがある時から相談はしなくなりました。
相手にも悪いし、自分もダメ出しされて余計にしんどくなったからです。
私はじっくり聞いて欲しいのだと分かりました。
だからカウンセリングというものに関心がありました。
通院した時に、その心療内科にもカウンセリングがあることを知りました。
それまで独立したカウンセリングルームばかりネットで見ていました。
冒頭に書いた通り、料金が高額です。
クリニックにもカウンセリングがあったんだと初めて知りました。
聞くと健康保険が使えるらしい。受けてみたい。
先生に申し出ました。そして予約を入れました。
2~3週間に1度のペース。
カウンセリングは本来は医療行為ではないため、健康保険の適用がないとのこと。
ただし、医師によるカウンセリングは医療行為のため適用になるのだそうです。
そのクリニックは医師と形式的ですが面談し、その後カウンセラーのカウンセリングを受けることで医療行為としているようでした。
ここでカウンセリングとは何か触れておきます。
*厚生労働省HPより引用
■カウンセリングについて
「カウンセリング」の元々の意味は「相談」、「助言」のことですが、こころの診療においては、医師やカウンセラーが心の悩みを聞き、こころの専門家としての視点から指導や援助を行う治療を意味しています。指導や援助といっても、医師やカウンセラーは具体的な指示をすることもあれば、ただ話をまとめるだけのこともあり、また治療にかかる時間についても様々です。悩んでいたり、つらい気持ちのときには、自分の気持ちがよくわからなかったり、どうしたらよいのか迷ってしまうこともあるでしょう。自分のことを話し、それをしっかり聞いてもらうことで、問題点を整理できたり、解決への糸口が見つかったりします。カウンセリングは、どうしたらよいのかのアドバイスを受けたり、答えを出してもらったりするためのものではありません。自分自身の力で立ち直っていくきっかけをつくったり、気持ちや考え方を整理していくサポートを行ったりするのがカウンセリングなのです。
■カウンセリングを受けるメリット
・話をしっかり聞いてもらえる
・自分の考え方のくせや意外な長所に気づくことができる。
・今かかえている問題を整理できる
・考え方を今の状況に適したものに切り換えられる
・人とうまくつきあうための自分なりの方法を見つけられる
・人として成長できる
初めてカウンセリングに行きました。1回50分とのこと。
何を話すかも全然まとまらず結局ほとんど考えないままです。
出てきたカウンセラーは20代後半くらいの女性でした。
自分より年上をイメージしていたので面食らいました。
「えっ、こんな娘のような年齢の女性に、こんなおっさんが自分の心情をあれもこれも話すのか」戸惑いました。
個室に入り、はす向かいに配置されたソファーに座ります。カウンセラーは手元にメモ用のボードとペンを持っています。
初めに簡単な説明を受けたあとは私が話し出しやすいように質問で促されます。
一瞬戸惑いましたが、自分がカウンセリングを通じてどうなりたいのか、そこから切り出したように記憶しています。
始めは会議でプレゼンでもするような感覚でした。
私はパワハラですり込まれた恐怖心を払拭したいだけでなく、自分がなぜいつも不安なのか、なぜ上司となると構えてしまうのか、なぜ自分を隠してしまうのか、なぜ他人軸になるのか…、詳しく知りたいのです。
そして変わりたいのです。そう思っていました。
「なぜ」の理由は分かっています。そもそもHSPだから。
それは生まれ持った気質。
そして「加藤諦三先生の本」に書かれていたように、幼い頃の親とのふれあいから生じた心の奥底の「さびしさ」「恐怖心」「憎しみ」があるから。
それじゃ、自分の心の奥底でそれらの「なぜ」はどんな風にかかわっているのか。
詳しく知りたいのです。実感したいのです。
そして変わりたいのです。
■私の「加藤諦三先生の本について」の参考記事
生きづらさを感じてきたHSPの私 ~視点を変えればすべてが新境地~ 第10章
「加藤諦三先生の本との出会い ~私の生きづらさとは~
その本には変わる方法も書かれていました。簡単に言うと「覚悟しろ、向き合え、戦え」とシンプル。
ただ戦うにも時間はかかります。
そう簡単には変われないかもしれない。
でもカウンセリングを受ければ、変わる近道になるかもしれない。
そう感じました。
自分自身をより掘り下げて向き合うことになるのではないか。
私は初めの戸惑いも消え去ってペラペラ話していました。
カウンセラーは上手く相づちを打ちながら決して話を遮ったり、アドバイスをしたり等余計なことは一切話しません。
若いけどベテランのような対応。
私が口ごもると、サッと適切な質問や私の言葉をくり返したりして導いてくれます。
するとまたペラペラ話してしまうのです。自分でも不思議です。
何かとめどなく話しました。話の組み立ても何もあったものではありません。
思いつくままに話していました。50分はあっという間です。
健康保険適用で料金は1,570円でした。
カウンセラーはわざと話してこない。
自分で話して自分で気付いていくように仕向けられる。
一人で壁に話すようでもありますが人がいるだけで大きく違います。
1回行ってみて何か変わったか。1回だと変わったと言えるところはピンときません。
ただ、ものすごくスッキリ清々しい気分になったのを覚えています。
そんなに話材があるもんか
2回目のカウンセリングも何も考えずに行きました。
どうしよう。さすがに話すことがない。
50分持つか。50分持たせられるかが心配。
すでにカウンセラーの人の気持ちを心配してしまっている。
話すことが出てこなくて悪く思われるのではないか、気まずい雰囲気になるのではないか、と気にしている。
自分のために受けるのに。本末転倒。
他人軸な発想はそう簡単には変わらないことを実感。
でもそんな心配は無用でした。
一度話し始めるとペラペラ。幼い頃の話から仕事の愚痴や子供のことまで何でもあり。
話は次から次に変わっていてまとまりもない。
恥ずかしさも忘れています。
カウンセラーはただ黙って相づちを打ちながら聞いてくれています。
どちらかというと無口な私。それがペラペラ次から次。
そんなに溜まっているものがあったのか。それも新鮮でした。
じっと相づちを打ちながら聞いてもらうとこんなにも話すものなのか。
3回目以降も心配無用。ペラペラ話しっぱなし。
話ながら時折、自分でも気付いてなかった考えや思いが飛び出してきます。
「あ、自分はそう感じてたのか」。
話すことによって頭の中の考えや思いが整理されているのが実感できました。
くり返し通ううちに、ペラペラ話しながらも自分の考えがまとまってきている。
これがカウンセリングの効果なのか。
話しながら「自分を感じ取っている時間」。
吐き出すって大事だなぁとつくづく感じました。
まとめ
心療内科もイメージがずい分変わりました。
ネガティブなイメージで受診に二の足を踏んできて、結果重苦しい精神状態を長年引きずりました。
もっと早くに受診すればよかった。
そうしたらもっと心穏やかに過ごせたかもしれないのにとさえ思います。
今同じように迷っている人は、軽い気持ちで行ってみて下さいね。
病気でなくても、ストレスが溜まっている、人間関係で悩んでいるなどても大丈夫。話すだけで気持ちが軽くなったり、心の砦ができるかもしれません。
薬で身体や心が楽になることもあります。
カウンセリングも近くの心療内科クリニックを調べて見て下さい。
もしかしたら健康保険適用で受けられるかもしれません。
全国の病院検索サイト【病院なび】
カウンセリングを受けてみて、誰かに「話す」ことってほんと大事だなぁと実感しました。
日頃、自分の頭の中だけでグルグルグルグル考えていたことを声に出して人に聞いてもらって、ものすごくスッキリしました。
頭の整理もできて多くの気付きを得ることができます。
知らなかった自分と出会ったような感覚です。
親しい友人に話すのとはまた違った効果があると思います。
友人に打ち明けたら、それは「会話」です。
カウンセラーはじっと頷きながら静かに傾聴してくれます。
そこはさすが専門家です。しっかり導いてくれます。
ほんと助けられた気持ちです。
それが健康保険適用で安価で受けられたら、何度も通うことだって可能です。
悩みながら日々悶々と過ごすのは辛いことです。
カウンセリングも気楽な気持ちで、ぜひ受けてみられることをおすすめします。
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