【禁煙】成功できるまでの体験談
禁煙してる人、禁煙を考えてる人、最近急増してるらしい。
健康のため、タバコの値段が急騰してるため…、理由はいろいろだ。
時代は変わった。
1995年の男性の喫煙率は50%を超えていた。
それが2019年には27%まで減っている。
吸える場所もどんどん減り、1箱の値段も600円近く、30年前の倍以上だ。給与水準はほとんど変わらないのに。
巷では電子タバコとやらも流行っている。
世間が今ではタバコへの依存はニコチン中毒として一種の病気のような扱いだ。
病院には禁煙外来なんてものもできている。
禁煙補助薬として飲み薬や貼り薬、ニコチンガム等で離脱症状が緩和されることで禁煙に導くようだ。ずい分進んだと思う。
昔は大げさに言えば、男性の多くはみんなと思うくらいタバコを吸っていた印象だ。
タバコを吸うのがあんなにかっこよく思えたのに。今では病気? 害? という印象が一般化しつつある。
時代の移り変わりは恐ろしいものだ。
人はその時代その時代の置かれた環境で洗脳されているってことなのだろう。
~目次~
・禁煙のお話
・タバコを吸い始めた時のこと
・増えていく本数
・止めるキッカケ
・禁煙決行と失敗
・隠れて吸う生活
・ニコレット(ニコチンガム)
・禁煙セラピーという本
・禁煙する理由
・何気なく禁煙 再挑戦
・禁煙したメリット
・最後に
・禁煙のお話
ここからは私が禁煙した時のお話。
と言っても禁煙のやり方を指南するような大それた話じゃない。
自分が禁煙に成功するまでの体験談だ。
タバコを30代の終わりに止めて15年以上になる。本当に止めてよかった。
のども鼻も肺も清々しい。食べ物も美味しい。タバコに振り回されることもない。
日頃、タバコは全く気にならない。でもたまにタバコの臭いがしてきていいなと思う瞬間が今でもあるにはある。
吸うつもりはないが1本吸えばたちまちまた吸うようになるだろう。そう思う。
自分の身体はある程度分かってるつもりだ。それほどタバコの常習性は怖いのだ。
でももう絶対手にしない、吸わない。禁煙して得られたことがどれほど大きいか身をもって知っているからだ。
・タバコを吸い始めた時のこと
タバコを初めて吸ったのは今だから言えるけど中学1年の終わり。
別に自慢でも何でもない。
1980年頃、世間はヤンキー全盛期。ちょい悪のかっこいい男はみな吸っていると感じていた。
タバコは男のかっこいい小道具だった。かっこいい男はみなタバコをくわえている。
そう思っていた。これも洗脳だ。
テレビや映画の世界が洗脳の立役者だ。
俳優の松田優作、石原裕次郎、外国では映画「ダーティハリー」のクリント・イーストウッド、ハンフリー・ボガード、更にはアニメでもルパン三世やその相棒 次元大介。
数えあげたらキリがない。みなカッコよく映った。見事に洗脳されていた。
自分はヤンキーでもやんちゃでもなんでもない。ただ周りの先輩たちがやんちゃでかっこよく見えた。その影響は強い。
初めて吸った時のことを今でも覚えている。
いつも一緒につるんでいた連れとビビりながら販売機でタバコを買った。
寺の裏の見えないところでコソコソ隠れて吸ってみた。ゲホッ。始めはふかしタバコ。
そして肺に吸い込んでみた。
めまいと手指の毛細血管が縮んでいくようなしびれを感じた。ジーンッ。これがタバコかぁ。刺激的な初体験だった。
ドキドキしながら連れと吸いにいくのが癖になった。
その後少しずつ大胆になって学校やら街中でも吸うようになった。
そして見つかる。
学校で見つかり先生に家へ来られる、警察に補導される、高校でも停学になる…。
親に見つかるのが怖いし申し訳ないとも思っている。でもその年頃は好奇心が勝った。
怖いくせに家でも隠れて吸う。スリルも楽しんでいたのかもしれない。
臭い消しに必死だった。
一緒に吸い始めた連れは家で堂々と吸っていた。言ってもムダ。親が諦めていたのか。黙認。羨ましかった。
外国のタバコを嬉し気に吸ってみたり…。いつしかタバコは習慣になっていた。
ニコチン中毒の仲間入り。
学生になり、土木建築のバイトに行った時、色黒の土木系バリバリのおじさんがピースというニコチンの強いタバコを一息でジリジリジリッて一気に吸い込み、フィルターギリギリまで吸ったところで分厚い親指の腹でタバコの火をもみ消した。熱くないのか? あまりの豪快さに圧倒されたことがある。カッコイイ! 真似はできないけど。
・増えていく本数
成人になってからも1日1箱くらいか吸い続けた。1箱20本。
社会人になり、ストレスがたまるようになると本数は次第に増えていった。
当時は会社内でも吸えた。列車の中でも吸えた。喫煙者天国。
会議ともなれば部屋中タバコの煙が充満していた。私も会議、飲み会ともなればほとんどチェーンスモーカー。惰性で吸っている。
1日3箱や4箱。
風邪をひいても吸ってしまう。
そのせいかのどは常にイガイガしていた。痰もからむ。
ストレスなのかタバコのせいなのか定期的に空咳がとまらない時期もあった。
肺もちょいちょい息苦しいと感じた。
私はメンソールタバコを愛飲した。スッとするやつ。鼻からも吸うため鼻の中は真っ黒。ヤニだらけ。それは嫌だった。
子供ができてから家で吸うときはホタル族になった。
吸うくせに喫煙する部屋のヤニ臭さやこぼれた灰で汚れるのは嫌だったのでちょうどよかった。
・止めるキッカケ
勝手なもので女性の喫煙は生理的に受け付けない。
妻も喫煙者だったが付き合い始めた時にムリヤリ止めてもらった。
そのくせ自分はヘビースモーカーなのだ。男の特権のようにどこか思っていたかもしれない。でも止めさせといて自分は吸っている矛盾に何となく罪悪感は感じていた。
そんな罪悪感や身体の不調もあって、せめて本数を減らそうとは思っていた。小遣いだって続かない。飲むわ吸うわでは家計もまわらなくなる。
「パイポ」なるタバコまがいのパイプが一時流行った。
買ってみた。タバコの代わりにくわえる。でもニコチンは入っていない。
結局は本物が欲しくなって返って本数が増えてしまった。
ガムは甘くてこれも返って吸いたくなる。
ティッシュを噛んでみた。奇行に思えるがけっこう本数を減らすには少し貢献した。
しばらくこんな本数を減らす努力はしていた。
30代半ば、ストレスは頂点にたち、メンタルも弱っていた。
余計タバコに依存しそうだが体重も増えたまま身体の不調もあってタバコは吸うけど、止めないといけないとは心の片隅では思っていた。
そんな頃だったか健康ブームなんかもあって、会議中だけでなくオフィス内も禁煙になった。
考えれば吸わない人にとって常にオフィス内に煙が充満し、受動喫煙だけでなくヤニ臭さも何もかも災害みたいなものだったろう。
喫煙者の傲慢さ。特権のように吸ってきた。
会議中イライラしてる。でも吸えない。休憩時には「今しかない」とばかりに2~3本連続で吸う。美味く感じないのに。
仕事中もタバコを吸うために何度も喫煙場所に行く。
タバコを吸うために生きてるようだ。
いつしか止めないといけないという考えが表立ってきた。
身体のこともある。妻への罪悪感もある。タバコに振り回されてるという実感もある。
じゃ、いつ止めるのか。
決断がつかない。
【止めるために何がネックなのか】
☑禁断症状に耐えられるか、怖い
☑飲んだ時は吸いたくなる。もし止めたら間が持たない。手持無沙汰でイライラするんじゃないか。怖い。
☑一服のリラックスタイムがなくなるのが寂しい
☑一服での他人とのコミュニケーションがなくなるのが寂しい
そんなことがグルグル頭をよぎる。
そして日々だけが過ぎていった。
あるとき妻に「こっちには止めさせといて自分だけ吸ってるのは勝手やね」とサラッと言われた。内心、ギクッ。
「もう止めるよ」。小さな声で言ってしまった。
・禁煙決行と失敗
止める日を決めた。何でもない日。でもその日に決めた。
前夜、立て続けに吸った。さすがに連続は美味くもなんともない。でも名残惜しい。
止める日。本当に止めた。でも2~3時間ですでに禁断症状が出てきた。イライラする。
家ではまたティッシュも噛んだ。会社ではパイポでごまかした。
「吸ってはいけない」思えば思うほど吸いたくなる。でも耐え忍んだ。
3日ほど経ったか、何とか耐えている。3日間くらいが禁断症状のピークらしい。
いけるか。
しかしその晩、飲み会。
隣で後輩がプカプカ美味そうに吸っている。
じっと見てしまう。すると後輩が「先輩、吸わないんでした?」
「いや、止めてるんや」
「どうですか、1本?」
悪いやつだ。ニヤニヤしながら突き出してくる。
「いや、やめとく」と小さな声で返事。
少し酒も入ってくると「1本くれ」。負けた。
見事失敗。無意識のように帰りにタバコを買っていた。恐ろしい常習性。
・隠れて吸う生活
妻にも止めると言った手前、堂々と吸えなくなった。心理的に恐れている。
堂々と「失敗したからまた吸う」と言えない。
嘘ついた、意志が弱い、自分は失敗してもいいのか、等々…。要するにどう思われるかが怖いのだ。
コソコソ妻が寝たことを確認してから外に出て車で吸った。
「中学生か!?」 一人で心の中で突っ込みながらそんな日々が続いた。
妻と子の前以外は普通に人前で吸っている。異様だ。自分でも違和感があった。
休日も理由をつけてはちょっと外出。1時間ほど戻らない。臭いがとれるまで。
不審に思われてないか神経もすり減った。
しまいにはタバコの箱も見つからないようにタバコが数本入るような小さな筒のような入れ物を買ってズボンのポケットに携帯した。
見つかって気まずくなることがトラウマだった。でもやってることは余計に溝を生むような不審なこと。
でもその時は隠れてでも吸うことに必死だった。
ある日、夜家族が寝てからまた車でコソコソ吸っていた。
妻は何かおかしいと思っていたのかコッソリ見に出てきた。
見事に現場を押さえられた。頭の中は真っ白。
でも驚いたような悲しそうな表情のまま何も言わず戻って行った。その日はそのまま就寝。
翌朝の気まずさ。心理的に私は完全にビビッていた。
「ごめん」と小さくつぶやくように言った。でも何も言われず。余計に怖い。
どんどん家庭での立場が縮みあがっていく。
止めなければと思いつつもコソコソ隠れてが続いた。
いつしか止められない自分に自信もなくしていた。情けない。みじめ。
自己嫌悪の日々。余分なストレスだった。
・ニコレット(ニコチンガム)
ある薬局で「ニコレット」という禁煙用ニコチンガムが売られていた。
吸いたくなった時に噛む。するとニコチンがじわじわ体内に吸収される。
それでニコチンの離脱症状を抑えながらタバコをくわえる癖を少しずつなくしていこうということらしい。ニコチン置換療法というらしい。
気になって思い切って買ってみた。試しに噛んだ。
ガムを少し噛んで舌の下に潜り込ませる。すると口の中がしびれると言うか、ニコチンが沁みてきてジーンとしてくるのが分かる。
「これはいい」タバコを吸ったときの満足感がある。
止めるんだと構えなくても何気なくタバコを止められるんじゃないか。甘い期待が湧いた。
ニコレットのお陰で数日だったかタバコを止められた。
すっかりニコレットにはまっていた。これはいい。ジーンと沁みる感じがたまらない。
ただタバコをくわえるという行為は脳にしっかりすり込まれている。
口が寂しい。本物も欲しい。安易に止め始めたためかタバコも吸ってしまった。
封をあけた1箱をちゃんと残してあるところがそもそも決意が足りない証拠だ。
また失敗。自己嫌悪もピーク。
ニコレットとタバコを両方噛んで吸ってが癖になってしまった。ニコチンの過剰摂取だ。
余計に身体を痛めつけている。
ダメだと思いながらもしばらく続いた。
・禁煙セラピーという本
家庭の雰囲気も何となく気まずいまま。
禁煙も失敗が続いている。そもそも家庭不和を起こしてまで禁煙に挑んでるのはなぜか。自分の健康とかを考えてのものだったのではないか。
いつの間にか引くに引けなくなっている。で、失敗するたびに自分に嫌気がさしている。
今どきネットで禁煙と調べるといっぱい何やら出てくる。
禁煙法なんかも多くでている。多くは
☑禁煙日を設定しよう
☑禁煙する理由を書き出そう
☑周囲の人に禁煙を宣言しよう
☑自分の喫煙行動や習慣を見直そう
なんてことが概ね書かれている。
更にこんなのもある。
☑きっぱりやめよう
☑離脱症状を乗り越えよう
☑吸いたい気持ちをコントロールしよう
☑高すぎず低すぎない目標で気軽に始めよう
ああ、そうか、と。分かってる話ばかり。がんばってる人に更にがんばれと言ってるような…。簡単に言えば「精神力」かといいたくなる。
当時の私もニコレットで何とかとは思ったものの結局は精神力で止めようとしていた。
そんな時、本屋で「禁煙セラピー(アレン・カー著)」というのが店頭に並んでいるのが目に飛び込んできた。まるで引き寄せたようだ。
その本、世界でベストセラーらしい。
手に取った。パラパラめくっているとあるページに
「もう吸う必要がない」と書いてあった。そのフレーズが頭に焼き付いた。
普通、禁煙というと「もう吸えない」って考えてしまうのに「もう吸う必要がない」。
その時の私には衝撃的だった。脳ミソの中がガラッと方向転換した感じだった。目からうろこってやつ。
こんなことも書いてあったと思う。
自ら進んで奴隷生活に甘んじている。
タバコは麻薬中毒だ。吸えばリラックスするのではない。吸い終わった時からニコチンへの渇望感が始まる。イライラしていく。そしてまた吸う。ニコチンが体内に入るから落ち着く。これをリラックスと勘ちがいしている。
精神力禁煙法では禁煙の動機を忘れて「吸う理由」を探し始める。
私が陥っているコソコソ隠れて吸うことも書いてあった。
「自分の異常さに気づかない、隠れて吸う人」。やはり人間関係を崩す、と。
その本は精神力を説くのではなく、洗脳されている脳を根本的に解放するための考え方が書かれていたように思う。
私は、確かに仕事中もタバコを吸いにいくことを考えている。
手や口にタバコがないと寂しいし手持無沙汰。
家でも吸いに出て行く時を見計らっている。
ほんとタバコのために生きている。振り回されている。
罪悪感を抱えながら家ではコソコソ隠れて吸いに行く努力も並大抵ではない。
止めようと考えながらも身体を痛めつけ続けている矛盾。その禁煙ができないでいる。
ずっと自己嫌悪。自分に嫌気がさしていた。
・禁煙する理由
精神力での禁煙法で何度も失敗してきた。禁煙禁煙って何のため?
もう一度頭の整理をしてみた。
【禁煙する理由】
☑身体の不調(空咳・のどのイガイガ・鼻の中のヤニ)
☑三大疾病のリスクも気にかかる
☑妻への罪悪感
☑コソコソ隠れて吸うみじめさ
☑タバコに振り回されているバカらしさ
☑喫煙に費やしている時間がもったいない
☑お金の負担が大きい
☑ヤニ臭さや灰皿の後始末が嫌
こんな感じだろうか。余計なストレスをいっぱい抱えている。
・何気なく禁煙 再挑戦
「もう吸えない」ではなく「もう吸う必要がない」。
禁煙セラピーの影響は大きかった。
禁煙する理由も再び整理できた。
もう止めることに恐怖心まであった。また失敗したらどうしよう。
でも「もう吸う必要がない」背中を押してくれた。
ちょっとだけ止めてみようかな。
変に決心しようとか禁煙日を決めたりするから余計ストレスになるし、逆に「もう吸えない」という思いが頭をもたげてくる。
「今からちょっと止めてみよう」突然禁煙を始めてみた。ただしニコレットは続いている。
1日過ぎた。我慢できた。じゃあもう1日。
「もう吸う必要がない」心で唱えた。心の拠り所だ。
3日ほど続いた。吸いたい。でもここまで止めてきたのがもったいない。
また失敗のあの嫌な気持ちになるつもりか。まだコソコソ吸うつもりか。
自分を鼓舞した。「もう吸う必要がない」「もう吸う必要がない」。
1週間続いた。吸いたい。でもはじめの頃よりタバコをくわえない寂しさは和らいだ気がした。
ニコレットは噛んでいる。ニコチンは補充。
禁煙セラピーでは補助剤を使うことも否定していたが。
1カ月続いた。はじめてのことだ。少し自信が出てきた。でもまだ吸いたい気持ちはある。
3カ月経った。タバコは飲み会でも吸わずにしのげた。
タバコはくわえずに耐えられるようになった。
逆にニコレットへの依存が高まった。むしろ楽しんでいた。
ニコチン中毒には違いない。
このままではニコレットが手放せなくなってしまう。不安が募る。
タバコをくわえる癖から解き放たれたら気持ちはずい分楽になった。
コソコソしなくて済むからだ。時間もとられない、振り回されなくて済むからだ。
ヤニや灰で困ることもなくなったからだ。
その解放感もあって禁煙開始から4カ月ほどだったかニコレットも少しずつ減らせた。
ついには薬局に行かないようにした。買わないのだ。
その後禁煙から1年くらい経った頃、気が付けばタバコの禁断症状はなくなっていた。
でもまだ吸いたいなと思う気持ちは時々出てくる。でも我慢はできるようになっていた。
1本吸えば元の木阿弥。また吸い始めるのは分かっていた。でももう手は出さない。触りもしない。
2年、3年と経った。
居酒屋に飲みに行っても意外とタバコがないことで手持無沙汰や寂しさは感じない。
いつもそばにあるものという強い思い込みだけだったのか。
あんなに恐れたのは何だったのか。やはりタバコに、ニコチンに踊らされていたのか。洗脳だ。
ほんと止めてよかった。
・禁煙したメリット
今思う禁煙したメリットをまとめてみた。禁煙する理由と重なるが更に多くのものを得たと感じている。
【禁煙したメリット】
☑空咳がピタッと止まり、のども鼻も調子よくなった
☑三大疾病のリスクを減らせた
☑妻への罪悪感がなくなった
☑家族の前でコソコソしなくて済む
☑タバコに振り回されなくて済む
☑喫煙に費やす時間がなくなって余裕ができた
☑お金の負担が減った
☑ヤニ臭さや灰皿の後始末から解放された
☑集中力が高まった
☑食事がより美味しく感じる
☑歯のヤニ黒さが軽減した
☑成し遂げたことで自分に自信が持てた
☑「吸わないといけない」というプレッシャーから解放された
こんなところだろうか。どれだけタバコで人生をすり減らしてきたか再認識した。
・最後に
今では生活の中からタバコというものが完全に消えた。
禁煙から10年もすれば肺もきれいに戻ると聞いた。それもいつの間にか過ぎた。
100%戻ったかは知らないけどひと安心だ。
今、会社なんかで喫煙所に足繫く通う人たちを見ても「大変だね」と気の毒にさえ思う。
もう他人事だ。
中毒だけでなく習慣を断ち切るというのは大変だ。脳の記録を書き換えないといけない。
でもそれが成し遂げられたという快感と達成感、その先の自信は本当に大きい。
世間からみればたかだか禁煙だ。それが自分の中では大きな体験であり財産だ。
ずい分長年タバコに振り回されたものだ。感慨深い。
タバコに多くのものを奪われた気はする。
ただ、それも含めて今がある。
思うに、今タバコを止めようとも思ってない人が世間の圧力で止める必要はないと思う。
時代と共に風潮や価値観は変化していく。自分が他人に迷惑をかけないのであればやりたいようにやればいいと思う。
ただ私は止めて大正解だった。この達成感と自信を活かしていきたい。
今、禁煙をしてる人、考えてる人に少しでも参考になれば幸いだ。
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