生きづらいと感じてきたHSPの私 ~視点を変えればすべてが新境地~ 第3章-1




 

前章: 生きづらいと感じてきたHSPの私 ~視点を変えればすべてが新境地~ 第2章

 

記事 第3章-1 ~目次~

3.結婚、そして我が子との出会い

3-1
・焦る結婚、でも
・失恋のあとの出会い
・結婚するまでも神経はすり減らした
・初めての500円玉ハゲ

 

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3. 結婚、そして我が子との出会い

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・焦る結婚、でも

私の入社のコースは営業管理職を目指すコース。4年の寮生活が終われば全員全国どこかの営業拠点に副拠点長として配置されます。
そのせいか同期生もどんどん結婚していきます。
なぜって? 他の地域に行くと出会いの保障がないから。彼女がいる人は遠距離恋愛になるから。焦っているようにさえ見えました。
私もその一人でした。
将来多くの女性の営業職員を管理指導する職種。
未婚だと何が起こるか分からないからか、未婚者は管理職にしてもらえないとまことしやかに噂が流れていました。
平成の始め、当時はまだ男女とも年頃になれば「結婚するもの」という時代。女性も30才近くなると親から急かされたりで大変だったと思います。

私は学生時代、それはそれは飲み歩きました。毎晩毎晩。バブル景気。野郎同士、かわいい女の子を夜な夜な探して飲み歩きました。楽しかったぁ。
HSP気質も何の責任もなく遊んでいるときは鳴りを潜めていました。

多少なりとも恋もしました。でも付き合っても長続きしません。
自分に自信がないのにあるように見せる。格好よく見せないといけない、楽しいと思われないといけない、とどこか思っている。自意識過剰。だから相手を見ていない。恋に恋してる感じ。
本当の自分を隠す。恰好から入る。形から入る。相手の気持ちを深読みし過ぎる。
だけど相手を見ていないから本当の気持ちは汲み取れない。形から入っているから。自意識過剰だから。そしていつの間にか相手を責めてしまっている。
続くわけもなく振られる。未熟さに加え、HSP気質や少年時代の育ち方からいつしかついた習性だったのでしょう。

・失恋のあとの出会い

入社してから1~2年の頃だったか、またもや振られてひどく落ち込んでいました。仕事の辛さに追い打ち。何もやる気が起きません。
そんな時に、モテてモテてしかたない同期のある男が頼みごとを言ってきました。
決して男前でもないのに甘え上手。そこら中に彼女を作っている何ともうらやましいやつです。

そいつの頼みとは。どんどん迫ってくる一人の女性のことが面倒になって「みんなで会おう」と切り出したそうです。モテる男の悩みは違います。
その「みんな」の一人に入ってくれと言うのです。
こっちはとても他人の恋の尻ぬぐいをしてる気分ではありません。断りました。でも「どうしても頼む」とそいつはそいつで切羽詰まった様子。仕方なく飲み会に顔だけ出すことにしました。

「みんなで会おう」飲み会当日。本人たち含めて確か4対4くらいだったかな。こっちの男性陣はお人好しばかり。さすが上手いこと人選したもんです。

出会いとは奇遇ですね。女性陣もみんな頼まれてきていたようです。
その中の一人と息が合って盛り上がりました。派手目で遊んでそうなその女性に冗談めかしに説教しても乗ってきてくれました。
私は自分を作らずに振る舞えていたのです。自分の感情を隠さずに話せていたのです。
気をよくした私はデートに誘っていました。
そして付き合うことになったのです。女性を相手に初めて自分が素のままでいられたのです。すごく気が楽でした。
女性も見た目とは違い、じっくり話すとまじめな考えの持ち主でした。

バブル景気崩壊直後。学生時代の飲み代で私もバブル崩壊。気が付けば借金地獄。多重債務者。自己破産寸前。
結婚なんてムリ。そう思っていました。

父が何か察してたのかある日私に「好きな人がいるならどんな人でもいいから連れてきなさい」と突然言ったのです。
どんな人でもいいから? どんな人と付き合ってると想像してたのでしょうか。

勢いとは怖いものです。背中を押されたような気分になり、付き合って数カ月、次に会ったときにとっさにプロポーズしてしまいました。
そしてとんとん拍子に話は展開していきました。

・結婚するまでも神経はすり減らした

ちょうどその頃は営業の実践から変わり、本社実習を経て、営業現場に赴いて教える立場の実践になっていました。リーダー的な立場。
当時は営業現場の拠点長はまだまだヤクザチックな人がいました。まさにそんな人の下に就いたのです。
見た目の怖さとは裏腹に懐の大きな親分タイプ。部下の副拠点長は3人。上との政治的なやりとり以外の仕事は100%部下たちがやっていました。
今の時代では考えられませんがその親分的拠点長はなんと朝の出勤もせず、夜10時頃に拠点に現れ、「さあ飲みにいくぞお」と。
支社の上層部も知っていても何も言えない存在感。ある意味憧れました。
私はリーダー的な仕事も全くどうしていいか分からない中、毎晩のように飲みに連れ出されました。
帰るのはいつも深夜。
翌朝、超寝不足。そして緊張と疲労。繰り返し。

その中で結婚準備。付き合って約2年近くになっていました。相手の両親に気を使い、結納だ、食事会だ、結婚式の準備だ、と日曜もゆっくりなどできず。
自ら次々何かをするのはよくても、多くのことが一度に迫ってくるのは大の苦手。
女性にとっては結婚式で着るドレスはとても大事なこと。でも私にはそんなことも気にする余裕はなくなっていました。
仕事とプライベートともにやることだらけで神経はどんどんすり減っていったのです。

・初めての500円玉ハゲ

ある日散髪に行ったとき、散髪屋のおやじさんに言われました。「かわいそうに、疲れてるんやなぁ!?」聞くと後頭部に500円玉大の円形脱毛ができてるとのこと。ショックでした。初めての経験。マジックで誤魔化そうが何しようが隠しきれません。より悩みました。髪の毛がまた生えてくるまで半年以上はかかったように記憶しています。

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第3章 3-2では結婚後の話に移っていきます。

次章: 生きづらいと感じてきたHSPの私 ~視点を変えればすべてが新境地~ 第3章-2

■シリーズ目次
生きづらいと感じてきたHSPの私 ~視点を変えればすべてが新境地~(はじめに)

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